ワイタンギ・デイ |
今日は、ニュージーランドの祝日、ワイタンギ・デイでした。ワイタンギ・デイは12月のクリスマス前から続く長いホリデーシーズンの最後にあたります。ニュージーランドの先住民族「マオリ族」ととっても縁の深い祝日なんです。
マオリ族とヨーロッパから移り住んできた人たちとの歴史をちょっと。マオリの人たちは、約1000年前、ポリネシアからカヌーで渡ってきたとされる人々です。その後、1642年にオランダ人のエイベル・タズマンがニュージーランドを発見。1769年にはイギリスのキャプテン・クックが上陸し、1790年頃からヨーロッパ人の入植が始まりました。
ヨーロッパ人が増えるにつれ、マオリの人々との間で土地を巡る諍いが起こるようになります。それを鎮めるためイギリス政府がニュージーランド統治に乗り出し、1840年2月6日、北島のワイタンギでマオリ各部族の酋長たちとイギリス政府の間で条約が結ばれました。これがワイタンギ条約で、ワイタンギ・デイはニュージーランド建国の日といえるこの日を記念した祝日なんです。
ワイタンギ・デイの今日は、ワイヘキ島にあるマオリの人たちの集会場「マラエ」が無料で一般開放され、様々な催しがあるということで、イベントが終わる寸前になって慌ててお邪魔してきました。
こちらが、ワイヘキ島にある「ピリタヒ・マラエ」。
どんどん入って行くと集会所があります。のんびりとくつろいだ雰囲気。
集会所の中はこんな感じで、マオリの特徴的なデザインや彫刻で、壁や天井が埋め尽くされています。
ちょうど私の行った時間は、マオリの人たちの伝統的な技を学べるワークショップをいくつかやっていました。
こちらは、フラックスという草で小物入れやブレスレットなどを作るグループ。いかにも南洋らしい感じの作品ですよね。
素材はこちらの草「フラックス(英語名)」。マラエの中にも立派なフラックスがいっぱいでした。
マオリの人たちの特徴のひとつ、タトゥーのワークショップも開かれていました。
よく見たら、カヌー教室の真っ最中でした。
今日のワイタンギ・ディは、マオリの人たちの文化や歴史を知る良い機会でしたが、この国では、マオリ語が英語と並んで公用語として使われるなど(地名もマオリ語が多いし、なんと国歌も1番はマオリ語で2番は英語で歌われる)、先住民族の文化に敬意を持って、大切に守っていこうとしています。こういうところもニュージーランドの素敵なところかなあと改めて思いました。
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